roji roji roji 特選路地のまち roji roji roji |
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Vol.5 新潟市中央区(2)
「小路」から楽しむ、新潟の町 |
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路地連新潟 |
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平成20(2008)年、新潟市より「新潟の町・小路めぐり」という地図が発行されました。企画製作は「路地連新潟」、製作協力は「新潟市」という、なんともモヤモヤした地図でした。
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この地図は「無いものねだりじゃなくあるもの探し」というスローガン?のもと「古町周辺地区まちづくり基本計画」ですすめられた事業の一環で、前年より設置が始まった「小路歴史案内板」に対応し、製作されたものでした。
江戸時代から続く新潟町の小路の「名前」と「歴史」に加え、「現在の風景の魅力」に興味と自信を持ってもらえれば、、、というこのツール。実は路地連新潟メンバーの1人が平成14(2002)年、現地に取り付けた自家製の案内板と地図がベースとなっています。
自分の町の「ココって面白い!」「その面白さを誰かと共有したい!」「それなら先ず自分で作って発信してみるか!」そんな思いで貼られた小さな案内版に、行政が「コラボさせてちょうだい」と、やってきたわけです。
はじめに路地連新潟で確認した事は「単なるハードの整備だけではなく、町に住む人々に、町の楽しみ方を伝え、楽しさを共有の輪をひろげる事を目標にしてもらいたい」「そして、それを一緒にやりましょう」という事でした。
発行された地図は非常に好評で、地図を片手に小路めぐりする人々が現れました。「ここってこんな名前だったんだ」「こんなに沢山の小路があったんだねぇ」という声に答えるかのように、「うちのこの路地の鉢植えの風景、30年以上前から作っているんだよ」という、そこに住む人々の自信をくすぐる光景が小路の中で見られるようになりました。
この事業と時を同じくして「新潟シティガイド」という、まちあるきガイドのグループが誕生しました。「小路」で新潟の町を案内する人々です。このグループの代表は、小路の魅力を共有する仲間、路地連新潟メンバーでもあります。
また、地元の商店街でも、楽しさの共有の動きがありました。小路のイラストが入ったスタンプやエコバックを作り、町を歩こう!楽しもう!というイベントや、小中学校での総合学習での活用がはじまりました。
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現在、新潟では「小路」という切り口に加え、「花街(古町通り編)」「寺町」「下町」「自然(松)」「地形(坂)」といった様々な楽しみ方の切り口を持った案内板や地図、まちあるきのコースが次々と誕生しています。
今に残る風景や地形の意味に気付き、楽しみ、伝える。「小路めぐり」から始まった路地連新潟の活動の中で、自分の町の楽しさを共有する「仕掛人」・「案内人」・「活用人」そんな人々の繋がりが、少しずつゆっくりと広がってきているのが、現在の新潟の町であります。
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著者略歴
平成20(2008)年、「小路歴史案内板」&「新潟の町・小路めぐり地図」を製作するにあたり、なんとなく結成された仲間たち。
メンバー構成
まちあるきガイド・デザイナー・市職員・豆腐屋・団子屋・アナウンサー・学生・一緒に歩き路地バッジを手にした人 等々。
※ 女子カメラ部・猫好き部 等も存在。
2008年 新潟の町・小路めぐり<本町通り界隈編>
2009年 新潟の町・小路めぐり<古町通り界隈編>
2010年 新潟の町・下町あるき 日和山登山のしおり
2011年 新潟の町・坂道めぐり・寺町あるき 製作
2011年 日本都市計画学会「自治体優秀まちづくりグッズ賞」受賞
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