都内の自然地形としてある山は、多くは台地の端に位置していて、下から見ると高いが、台地の上を歩いてくると、気が付かないような所が多い。台地も沖積平野に近いほうは標高もあまり高くなく、結果20mくらいの山が多くなっている。
そのなかで、富士山のように周辺から突出した姿を持つものは、待乳山、飛鳥山、愛宕山くらいで、見物にいってもあまりありがたみがないのが残念である。果たして山といっていいのか疑問のものも多い。
沖積平野や海岸線から見ると確かに小高い地形が見えるのだが、いってみるとその後ろに丘陵が広がり、そちらからは高い所でなない。時にはその後背地のほうが標高は高い。だいたい山頂がどこかは、愛宕山とか飛鳥山を除けばあまりはっきりしない。台地の端であれば、ほかにも代官山とか西郷山、御殿山、お留山とか他にもいろいろあるのだ。
なお古くからの山は寺、神社と一体になっているものもあるが、台地の端のような山は公園になっているものも多い。
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出典:「林先生の初耳学」MBS/TBS スタッフ作成による |