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 24:品川富士
※このコラムにおいて「都内」とは、概ね23区の範囲を言います。
2021年夏 今井晴彦
築造:1869年 品川区北品川3−7−15 品川神社/浅間神社

 
 品川富士は高さ約15m、もっとも高い富士塚と言われる。ただ富士塚は品川神社のある高台の一部に築造されているので、塚そのものはそれより低いかもしれない。

 明治2 年に北品川宿の丸嘉講社300 人により築造されたが、すぐに明治政府の弾圧で破壊。その後明治5 年に再築、さらに1922 年に第1 京浜国道建設で現在地に移ったという苦難の道をたどっている。
 そのせいか、いまだに富士講活動をしているようだ。毎年7 月1 日に近い日曜日に講員一同が浅間神社前、さらに山頂の遥拝所等で白装束姿の「拝み」を行う。ということで山開きが品川区指定無形民俗文化財の風俗習慣第1 号として1986 年に指定されている。

 訪れてみると、国道からうっそうとした森となっている品川神社の入り口横手にそびえたった富士塚があり、階段を上った高地に作られているため、高い山となって見える。
   
 頂上からの眺望  
つづく 
  
著者略歴
今井晴彦(株式会社サンプランナーズ代表取締役)
東京大学都市工学科卒。
都市計画コンサルタント会社を設立し、国内外の地域振興、都市計画、観光計画、まちづくり等を行っている。(株)アルメック技術顧問、諏訪市政策アドバイザー(非常勤)、全国路地のまち連絡協議会世話人、地域振興アドバイザー(国土交通省)などを務める 。
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