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 08:飛鳥山
※このコラムにおいて「都内」とは、概ね23区の範囲を言います。
2021年夏 今井晴彦
飛鳥山 所在地:北区王子1−1−3 標高:25.4m
 
 上野からの台地の最西端に位置する。北区がかつてその標高を測量したところ愛宕山よりわずか低いことが分かったが、国土地理院に飛鳥山を地形図に記載するよう要望したが、採択されなかったという。なお頂上には標識があり、標高とともに公共基準点になっていることが記載されている。

 第八代将軍吉宗によって、庶民の花見の地として整備され、1720年から1270 本のソメイヨシノが植樹され、現在も桜の名所として知られるが、広重も多くの浮世絵を残している。明治6 年には日本最初の公園として指定された。その園内に渋沢栄一が屋敷を構え、現在もそれが国の重要文化財に指定されている。
 また江戸時代は、王子近辺は園芸のメッカで、多くの植木屋が集積しており、かの英国プラントハンター、ロバート・フォーチュンもここを訪れていて、そのさまが「YEDO and PEKING」という彼の著書に書かれている。

 さらに飛鳥山のまわりには、渓谷や王子7 滝などもあって、景勝の地となっていたが、関東大震災で多くの植木屋は埼玉県に移ってしまい、また京浜東北線や幹線道路の整備など交通の結節点となって、谷筋はこれらで埋め尽くされ、多くの風景は失われたものの飛鳥山などに面影がわずかに残っている。

 山ではあるが、いわゆる丘で頂上は広い平坦地が広がるので、子供の遊び場であったり、機関車や都電の車両が静態保存されていたり、飛鳥山碑(1737 年)を始め、いつくかの石碑があるなど、多くの人の憩いの場になっている。
 また飛鳥山にも、スロープカーが導入されている。飛鳥山モノレール(あすかバークレール、エスカルゴ)で、待乳山より当然長い距離で人を頂上まで運んでおり、待乳山と同じく無料で運行されている。
 
     
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エスカルゴ
 
     
   
つづく 
  
著者略歴
今井晴彦(株式会社サンプランナーズ代表取締役)
東京大学都市工学科卒。
都市計画コンサルタント会社を設立し、国内外の地域振興、都市計画、観光計画、まちづくり等を行っている。(株)アルメック技術顧問、諏訪市政策アドバイザー(非常勤)、全国路地のまち連絡協議会世話人、地域振興アドバイザー(国土交通省)などを務める 。
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