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 05:大仏山
※このコラムにおいて「都内」とは、概ね23区の範囲を言います。
2021年夏 今井晴彦
権現山 所在地:台東区上野公園4 標高:22.1m
 
 上野公園の精養軒の前がうっそうとした小山になっていて、そこが大仏山である。

 上野は台地だが、江戸の建設の時には、この台地は東叡山寛永寺領になる。天海和尚が上野大地が江戸城の北西の鬼門にあたることから、京都に習い、比叡山延暦寺の代わりとして寛永寺を配置し、また琵琶湖に対して不忍の池を配したことは良く知られているが、さらに清水寺に対して寛永寺清水堂、方広寺大仏殿に対し、寛永寺大仏殿を建造した。

 ただ今残るこの大仏は、寛永8 年(1631 年)越後国村上城主であった堀丹後守直寄が、戦乱に倒れた敵味方の冥福のために建立した釈迦如来である。さらに元禄11年(1698 年)には大仏殿が建立されている。

 しかしながら明治6 年に、恐らく天皇親政、廃仏希釈の波もあったのか、傷んでいた大仏殿は取り壊され、さらに第2 次大戦では胴体が供出になってしまい、わずかに頭部だけが今に残り、今は山頂に祭られている。これ以上落ちることがないということで、受験生の合格祈願の対象として湯島天神とともに広く親しまれている。

 訪れてみると、山頂には大きなパゴダもあり、中に薬師如来が祭られ、周囲には売店などもでていて、結構見物している人がいる。。
 
 
     
 
つづく 
  
著者略歴
今井晴彦(株式会社サンプランナーズ代表取締役)
東京大学都市工学科卒。
都市計画コンサルタント会社を設立し、国内外の地域振興、都市計画、観光計画、まちづくり等を行っている。(株)アルメック技術顧問、諏訪市政策アドバイザー(非常勤)、全国路地のまち連絡協議会世話人、地域振興アドバイザー(国土交通省)などを務める 。
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