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 03:権現山
※このコラムにおいて「都内」とは、概ね23区の範囲を言います。
2021年夏 今井晴彦
権現山 所在地:品川区北品川3−9−5 標高:18.2m
 
 品川から東海道本線で横浜方向に向かうと、右手に御殿山があるが、すぐ先に権現山というのがある。御殿山は高輪の台地で、権現山はその突端に島状に残された台地である。すぐ近くには品川神社と品川富士塚がある。

 幕末この地から東京湾に向かって砲台が築かれ、その先に順にお台場が建設された(ちなみにお台場は、曾祖母の実家である甲州の天野家が江川太郎左衛門の注文で建設したもの)。その際に、御殿
山を切り崩し、それで埋め立てが行われ、また明治になり東海道本線が建設されるなどにより、元は御殿山とつながっていた台地が切り離されたのが権現山である。したがって山と言われるようになったのは、その後のことかもしれない。

 品川神社の横をとおって、権現山に向かうと切り立った崖と繁茂する樹木が見え、権現山公園として整備されており、近くの子供たちが遊んでいた。また山頂からは、丁度品川神社の森がそびえるのが見える。
 
 
     
品川神社・富士塚を望む
つづく 
  
著者略歴
今井晴彦(株式会社サンプランナーズ代表取締役)
東京大学都市工学科卒。
都市計画コンサルタント会社を設立し、国内外の地域振興、都市計画、観光計画、まちづくり等を行っている。(株)アルメック技術顧問、諏訪市政策アドバイザー(非常勤)、全国路地のまち連絡協議会世話人、地域振興アドバイザー(国土交通省)などを務める 。
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