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 02:大倉山
※このコラムにおいて「都内」とは、概ね23区の範囲を言います。
2021年夏 今井晴彦
大倉山 所在地:大田区南馬込3−24−1 標高:15.2m
 
 大森海岸を走る東海道本線に近い台地の端にある。かつては海岸際の風光明媚な所だったと思われる。実際大倉喜八郎の別荘があったところである。大倉山の名称はそれに由来されるようだが、その前には外人山という呼び方もあったそうで、明治のお雇い外国人なども住んでいたのかと想像される。

 大森駅を出て、標高7mの環状7 号線を渡るとうっそうとした小高い土地が出て来るので、これが大倉山かという感じはする。大倉山公園となっていて、上に上がってみると平坦な園地が広がる。となりに南馬込文化センターが立地していて、同じような標高である。そこであたりを調べてみると標高23〜27m程度の丘陵地が広がっていて、実際どこが山かさっぱり分からない。

 大倉山というのは、丘陵の中腹のようなところのようで、明治頃からどういうわけか山と称されていただけではないか。実際周辺で一番高いという所でもない。
 
 
つづく 
  
著者略歴
今井晴彦(株式会社サンプランナーズ代表取締役)
東京大学都市工学科卒。
都市計画コンサルタント会社を設立し、国内外の地域振興、都市計画、観光計画、まちづくり等を行っている。(株)アルメック技術顧問、諏訪市政策アドバイザー(非常勤)、全国路地のまち連絡協議会世話人、地域振興アドバイザー(国土交通省)などを務める 。
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