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「甲州道中 走破の記録」
 04:藤野駅―鳥澤駅(20.2km、5時間)
今井晴彦
2020年11月23日(月)晴れ
10:20 藤野駅(標高約220m)スタート
10:55 名倉入り口 道に迷った
11:20 上野原市街地に到着
11:46 鶴川の河畔にて持参のサンドイッチを食べる
13:20 野田尻(標高約350m)
14:20 犬目にて休憩
15:20 鳥澤駅(標高約320m)着

感想 
 1  両駅では中央線や現代の甲州街道と交わるが、それ以外は中央高速道路沿道の丘陵・山間地ばかりを旧道は通る。このため殆ど路地のような狭い道もあり、道が良く分からないのでその確認に手間取った。その中で上野原市教育委員会が旧甲州街道という標識を要所要所に設置してくれていて、大変助かった。
 2  平坦な道は少なく、アップダウンがひたすら続き、また宿場だったところが集落となって多少の面影を伝えていて、古道らしいルートであった。ただ全行程で歩行者は4名しか出会わなく、車とときたますれ違うだけであった。
 一番の難所は、「座頭転がし」という幅員50cm〜1m程度の細い道が、山腹に沿ってくねくねと続き、片側は谷となって、落下防止の手すりが設置されたり、時にはなにもなかったりする箇所であった(標高約500m)。江戸時代、先達の声を頼りに後をついていった座頭が誤って谷底に落下したということから、このように呼ばれたようである。
 走行速度は、藤野―上野原が5.1km/h、上野原―野田尻4.0km/h,野田尻―鳥澤5.7kmで、道の分りやすさと勾配で大きく左右されている。全体平均で5.6km/hとなった。

歩行速度 平均時速5.6km/h
 

藤野駅からの眺め

藤野駅近くの旧甲州街道
 
上野原市街地
 
鶴川橋

 

鶴川宿 
 
鶴川宿の神社
 
 
座頭転がしなどの山道を進む
 
座頭転がし付近
 
野田尻宿
 
 
野田尻宿の郵便局
 
久しぶりに人がと思ったら
 
恋塚の一里塚
つづく 
  
著者略歴
今井晴彦(株式会社サンプランナーズ代表取締役)
東京大学都市工学科卒。
都市計画コンサルタント会社を設立し、国内外の地域振興、都市計画、観光計画、まちづくり等を行っている。(株)アルメック技術顧問、諏訪市政策アドバイザー(非常勤)、全国路地のまち連絡協議会世話人、地域振興アドバイザー(国土交通省)などを務める 。
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